アクアの銀幕と偽りの私

2011年03月05日 22:19

静かな空間に回る映写機の音

古ぼけた劇場の銀幕に映るのはわたしの姿

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色と声を奪われたもうひとりのわたしは

まるで誰でもないかのよう

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暗がりの無音の代弁者

姿の見えないその言葉で綴られる

思ってもいない台詞たち

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映写室の窓の前に立ってさえぎってしまいたい

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けれど 観客たちの視線を見ると

怖くもなってしまう

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色づけられた光のデッサンを見ていると

泣きたくもなるそんな時間

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どうかこの暗闇が何かの間違いで
早く明けてくれますように

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無理な願いはわかっているから

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そもそも わたしの涙は勇気が足りないからこそなのに

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