着替えの間の短いうたたね

2008年04月30日 23:21

薄紅色を脱ぎ捨てて

見上げる空はなんだか低い

素肌に触れるそよ風は

わたしの体をそっとくすぐる

​​

そろそろ眠ろうか

ほんの少しの昼寝の時間

わたしの肌はそよ風の毛布に包まれる

​​

脱ぎ捨てた衣は大地へ向かう

素肌のわたしはそよ風にすべてを預ける

​​

この眠りは待つ為

彼からの招待状を静かに待つための

ほんの少しの揺れるうたたね

​​

これからを夢に見ながらそっとそっと

空の向こうに耳を澄ます

​​

「さぁ、さぁ、もうすぐ起きる時間だよ」

​​

目覚ましみたいに彼が呼ぶ

気だるい体を目覚めさせて

もうそろそろ起きなくちゃ

​​

目覚めたわたしに彼がくれたのは

キレイな緑の衣だった

つやつや光る黄緑色が

彼の舞踏会への招待状

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