涼と蜜

2008年04月30日 0:07

みんなの僕と 僕だけの僕

前者は透き通る風

後者はパンにたっぷりのハチミツ

​​

今 鏡に映る僕はどっちの僕?

肌に触れる涼しげな風?

舌を惑わす柔らかな甘み?

​​

風の中を旅する蜂

蜂たちのつくるハチミツ

​​

その蜂は誰だろう?

蜂は僕がどっちか知ってる?

もしかして…

その針は僕をどっちに変える?

もしかして…

僕はまだどっちでもないのかも

​​

確かめたい

だから僕はキスをする

鏡に映るもうひとりの僕に

僕をその誰かに見立てて

​​

そこにあるのは涼しげな風か

そこにあるのは酔いを帯びた甘さか

みんなが知っている僕と

僕しか見つけられない僕

見逃さないように目を閉じよう

これが僕にとって初めてのキス

Recent Poems