朝時間は全速力で

2008年06月16日 0:00

ベッド脇のテーブルで 軽やかなベルのソロ

夢の坂道を転がっていたら

朝の崖に落っこちた

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もったいぶった目は 世界をぼかして出し惜しみ

かまわず体を起こすと はっきりしない目を上下左右に

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窓から遠慮もなくやってくる日差し

そこに照らされた 部屋のあれこれが目に痛い

慣れない目に 明るい色は激しすぎる

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まだまだ世界を見せてくれない目

だけど体が持ってる空間の記憶でリモコンをつかむ

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こんな時のために準備だけはしておくもの

リモコンはわたしのことづてをシェルフの上へと伝えてる

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自転車をこぐようなギターの音が聞こえたら

わたしの今日が動き出す

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電気ポットにスタートの合図をして

シャワーを浴びにバスルームへ

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密室のスコールを浴びながら 段取りを考える

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トーストにハムエッグ コーヒーにヨーグルト

朝食の準備は意外と忙しい

髪はどうする? メイクも悩む

服はまずどうする気?

考え事だけで結構な仕事だったりするんだから

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目がまわるようにシャワーの後の時間が走る

まるで ジャッカルに追われるウサギ

ジャッカルは予定 ウサギは時間

それじゃあ わたしは何なんだ?

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忙しい朝の準備はいろんな事が頭を回る

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不意打ちのドアチャイム

わたしの全てがストップしてしまう

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そうだ忘れてた

今日から到着までの朝の時間はデートになるんだ

どうしよう それじゃあ この服じゃいまいちすぎる!

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