早く返事をちょうだいね

2009年06月17日 1:00

この部屋から 遠くまで

見えない糸を張り巡らせて

ぼくは近くの鏡で遠くを見る

​​

真夜中の手紙は 光を帯びて

暗闇の中を 少し照らす

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書いては消して 消しては書いて

考えては書いて 考えては消して

迷ってみたり 疑ってみたり

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何回やっても初めてみたいに

慣れないみたいにやりなおし

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まぬけに見えるから 誰もぼくを見ないでね

できることなら こんな気持ちでいることだって

秘密にしておきたいんだもの

​​

何度も見返して それでもまだ気になって

送ってしまえばあとは安心?

​​

そんな事はないんだよ

とってもとっても不安なの

書いてるときより不安かもね

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返ってくるのが怖かったり

楽しみなのに恐れていたり

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勇気がないから そういうことかな?

そういえば 書いてる言葉もあいまいだらけ

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返ってきた返事の言葉にお返しする時にはね

きみの言葉を好きに拾って

ちょっとだけ勘違いしてみてもいいのかな?

​​

それでいいなら次の言葉は

はっきり言わせて欲しいのよ

​​

気付いているなら見せて欲しい

そうじゃないなら 時間をちょうだい

ぼくの望みを届けさせてね

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