年待ちの茶会

2018年02月11日 23:04

馬車の御者 そんな名前のコーヒーを一杯

お店のソファじゃ体育座りはできないから

膝の上で頬杖をついて

生クリームに足止めされた湯気を思っている

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君は時計とときどきにらめっこしながら

ときどき生クリームをスプーンですくって

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時計の針が重なる時は

大きな数字の繰り上げの時間

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生クリームが守ってくれるから

グラスに触れるとコーヒーは熱いまま

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あと少し あと少しだから

時計がカチコチ刻むリズム

その先に待ってる待ちわびた時

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生クリームが温めてくれるこの時間は特別

それがすぎるのを待つ間

楽しみだけどなんだから名残惜しくて

わたしの気持ちも行ったり来たり

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今日は忘れなかった鐘の音が聞こえたから

乾杯といっしょに挨拶しましょう

​​

君によろしくの意味を込めて

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