夜明け前は隠れた前進、そして一歩
2009年03月08日 23:16
白んだ空 僕はこっそりと空白の外へと抜け出す
ここは君のいなくなった街
僕にとって多くのつまった街
そして この街のつむぎだす時間に
しばらくは付き合わなければいけないルール
まだ春は来ない やっぱり寒いんだね
息は白く 青白い空にかざすと溶け出すよう
こんな空 見るのは初めてだ
こうして慣れない空気 慣れない光にさらされてると
ふと 思うことはただひとつ
君にこの話をしたくてたまらない
そして次にこの時間が来る時には君を連れ出したい
そうか だけど僕たちはすれ違いを強いられたんだ
ルールはルール
せめて手紙を許されていたのならば
そうしていれば ペンと紙に託した言葉に乗せて
この感覚を伝えてあげたい
だけど僕の立ち位置は足かせに溢れている
その足かせが君への想いを否定していったんだ
それなのに僕には勇気がない
その足かせを壊す勇気どころか
その足かせを憎む勇気ですらも
それならば 僕は僕のエージェントになろうか
そうだ それならば罪悪感すらいらないかもしれない
僕は僕に依頼を出す
僕はエージェント ルールから見ればスパイ
どれだけかけてもいい 君をいつか見つけ出す
そしてこの寒空でお互いを暖めあうんだ
お互いの体が障壁だって?
そんなの知ったこっちゃないんだよ
そんな区別 想いの前には無意味だって知ってるんだから