ぐーたら気分で体を起こすも　半分だけ

扇風機の風がどうにも　こうにも　生ぬるい

目を開けるのだって　やっぱり　半分だけ

すっごくとぼけた顔でプロペラをマイクにする

​​

ワレワレハ　ウチュウジン　ダ…

​​

あははは　なんてありきたり

苦笑いがなんだか湿ってる　なんだよ　もう…

​​

シャクトリムシみたいにズルズル這って

冷蔵庫までたどり着く　ドアを開けるとすごくひんやり

部屋の中もこうならいいのに

​​

中にあるのは麦茶の作りおき

昨晩のわたしの功績だって　我ながら思える

コップに注いで　勢いよく流し込む

麦茶が通ったところがつうぅっと冷たい

​​

それじゃあ物足りない　こいつが本音

だから　思い切ってもう一杯

今度は冷たさの快感は慣れのせいで控えめ

​​

のどが潤うと　元気になった！

さてさて　出かけよう！

​​

…なんて　世の中そんなに甘くはありません

結局　布団に逆戻り

暑いってのに　何となくタオルケットを羽織ったりして

​​

はいはい　認めてあげますとも

今のわたしは夏バテ中

暑くて昼間は嫌いな　気分　そんな感じ

​​

わたしの夏休みは夜が本番ってところかな

夏だけわたしは吸血鬼　そんな夜行性な気持ちだよ