中継地点の思い入れ

2009年03月23日 23:29

一歩一歩近づいていく

ここはありふれた街 どこにだってあるようなそんな街

旅を続けているわたしには 別に気にも止まらないはず

​​

ずっとそんな風に思っていた

だけど ある日を境に特別に変わる

やわらかな風をあおりながら 急ぎ足を早めている

​​

旅人には特別で 住人にはありふれている

旅人にはありふてていて 住人には特別な

お互いに特別ならば それは奇跡

数あるなかからの小さな出来事の目

​​

さぁ ここに舞い降りるのよ

わたしは薄紅色を振りまきながら

寝ぼけ眼の 番人たちに少し意地悪な息を吹きかける

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いつまで寝ぼけているの?

早く目覚めて 旅でつかれたわたしの為におもてなしを

​​

だけど ここでは少しは特別なの

他の街ならありえないけど お願い聞いてくれるかしら?

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あなた達に会いに訪れる みなさんの中には

わたしが一番会いたい人がいるのです

だから 彼が来る時はわたしのそっと教えて頂戴

​​

彼が来たなら あなた達に衣を貸して頂きたいの

そうしたら 衣だけでなく わたしの頬も紅色の染める

頬紅をささなくたって 自然と染まってしまうはずよ

​​

この道の向こう そちらからそのうちいらっしゃるわ

​​

特別の理由が分かっていただけたかしらね?

だから あなた達にも頑張って頂きたい所ね

見ているから たっぷり咲かせて頂戴な

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