メロンとメロンのあいだのこと

2009年06月01日 22:46

ベンチのはしっこ ふたりっきり

だけどたりない ひとりとひとり

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焼き立てメロンパンを食べながら

夕方のひととき 昨日より暑い

すずしい夕方の季節じゃなくなってきてるのね

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なんでもないようにメロンパンの感想を

ときどきほおばって休みながら

言ったり聞いたり 黙ってみたり

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静かになった時間の間

少しばかり メロンパンがわたしのような気がするの

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あなたは表面のクッキーばかり気にしてる

中には甘いカスタードクリーム

それに気がつかないでいるのは

ちょっとばかりもったいない

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狭いベンチの上なのに

こんなにはしとはしにいたんじゃ

そりゃもう 気付くわけなんてないんだよね

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ホントはさ 一歩一歩近づいて

照れ笑いしてみたいんだよ

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あんまり気がつかないと ぶーたれちゃうぞ

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それでもあなたは 「変なやつ」で片付けるけど

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気付いてないのかな?

それともわたしに言わせようとしてるのかな?

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だったとしたらひきょう者よ

いいもん ぼけっとしてる間に

近づいてメロンパンごと こっちのものにしちゃうんだぞ

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「ね?」って 言うだけ言ってみて

ちょこっと困らせてあげようかな?

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