響く足音　はしゃぐ声

自分の声がこだまする

きみの声もこだまする

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重たいドアが閉じたあとは

グラグラ揺れる

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乗りかごの歩みが聞こえている？

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黙ってしまったわたしたちの

かわりに何かを語っているわ

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わたしはというと……

悟られないように　恐れないように

鼓動がどんどん弾んでいくのを

ガラガラ建てる乗りかごの音に

ごまかし　かくして　そっとまぎらす

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わたしはドアへと目配せしてる

きみはパチパチ瞬きしてる

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本音を言うと　行ってしまうと……

この静けさは少し怖い

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あと少し　あと少し

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もうすぐベルが高らかに鳴るころよ

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落ち着いて　それはわたしに

お楽しみに　それは君に

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ドアが開けば　鳥の目からの冬景色

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白化粧の街を見ながら

わたしを踊りに誘って頂戴

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だけど　口にだすのはわたし

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だからベルにお願い

あと少しだけ待っていて

鼓動が息を邪魔するのが

過ぎ去るその少し後まで