ゼロヘルツのプレルード

2009年04月27日 23:45

目を閉じていると

静かなここに埋めてある音が聞こえてくる

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ここで暗闇にうずくまって 耳を澄ましていると

わたしはきっとアンテナになれる

産毛をかすかにくすぐるだけの そよ風

それがどんな音かなんて

それを知ってる人がこの街にどれだけいるのか

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きっと知らない人はわたし以外の全ての人

この街のこの時間 大人たちは知らず知らずに

どんどん世界に繋がらなくなっていく

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わたしは今 狭間にいる

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繋がりと 孤立 その狭間に

わずかな時間の 緩やかなようで滝のような変化

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ここから届くだろうか ここから見てもらえるだろうか

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変化の ここを閉ざす殻へとくちばしを立てることを

わたしにしか 次の誰かが現れて一緒になるまで

それまでは孤独にその内職を命じられた

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わたしはどこにも行かずにここにいる

みんなと一緒に

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だけどわたしはいつかここを変える

小さいかもしれない見えないかもしれない

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デジットにできない事が何かを動かす

駒が自分を動かす手に気づかないように

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澄んでいく 音が 振るえが流れが

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旗を振り 導く

それはわたしには似合わないしできやしない

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だけど 水をまくことはできる

スイングの雫がしみこむ時はもうすぐ

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わたしは歌姫になる この小さな変革の家で

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