暑くて寝不足　そんな日の午後

風通しのいいここは

居眠りするにはちょうどいい

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そんな気分かどうなのか

日陰のしずかな広場の真ん中

ベンチの上で眠ってる

あなたは揺れたり止まったり

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この時期だけの特等席

今だけなの　静かなのは

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わたしは親しさを言い訳にして

隣に座って様子を見てる

寝るつもりなんかなかったみたいに

起きてるみたいな姿勢のまま

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しばらく眺めておかしな気分

笑いそうになりながら

わたしは黙って見つめてる

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お留守番中の街の沈黙

さすがに寝息は聞こえないけど

自分の心臓が慌ててるのがはっきり分かる

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眠れるコンクリートの森の王子さま

その居眠りはもしかして

このわたしがどうしたいかわかってのことかしら？

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それなら　そうさせていただくわ

わたしは白馬を漕いでやってきたの

車輪の白馬をゆっくり漕いで

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今からわたしはこう名乗るのよ

プリンセス・チャーミングって

こびとはたちはいないけど

スズメとトンボがそのかわり

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さぁ　もう起きる時間が来たのよ

お目覚めは差し上げるから

起こったりしないで頂戴ね