寝転がってまくらに頬杖

さてさて　今夜はどの子を抱き寄せようかな

わたしのベッドは動物園　だからわたしは園長さん

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わたしはみんなが大好きだし

みんなはわたしが大好きなの

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ちらっと横目で見たりすると

どの子もわたしを呼んでるの

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すねたふりしたリスだって

背伸びで見ているオコジョだって

やさしい顔したサルだって

ニコニコがおのウサギだって

ちょっぴり美人なクマだって

いつもとぼけるパンダもそうね

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頭をなでると喜ぶの

園長さんはきまぐれだから

どの子と眠るか気になるのよね

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さてさて　ホントにどうしようか…

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…気がつくと　朝になってた

今日の夜はひとりっきり

せっかくの夜なのにもったいない

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うつぶせで寝た疲れを転がって消そうとする

みんながいるから寂しくないよ

そんな　強がりやめようかな

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ホントはこの子たちだけじゃ寂しいの

たまには帰りたいんだよ

だから　眠る時は毎晩　動物達に泣き言　言うの

この小さな動物園がなかったら

わたしはきっと　泣いてばかりで寝不足よ