ひとりでいるとき ミックスのとき

2010年03月10日 1:33

チープなヘッドフォンが香りを運んだ気がした

うそ臭い音楽がなんだかそういう気にさせるから

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わたしは息を吸い込むように

耳を澄ましてそっとそっとこの静かな部屋の中

浮かんでいる静寂を探す

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ここであの気持ちに気がついたのは

今日みたいな雨と雪のミックスの日

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寒さをお茶で暖めて

浮かんだ横顔に気付かされた

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発見はいつもひとりきり

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今日もこうしてひとりきり

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ようやく手を繋げた日から

きっとわたしは目隠ししてた

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だけどこうして気がつくのは

わたしの中で横顔の正体がどういうものか

そういうなんだかおぼろげが

崩れてはっきりしていく心地

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世の中に溢れるいじわるが

わたしにこの時間をくれて

持て余すチャンスを運んできた

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こうしている間にだんだん見えてくるものがある

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次に会えるときにはどういう気持ちでいるかもわかる

だからそれならこちらから

先に進めばいいのかもしれない

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秒針が音を立てて刻んでいくように

わたしの心に濃く強く

浮かび上がったきていたり

強く刻まれてきていたり

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怖いけれど次が来る時それが楽しみ

不安と心地よさのミックス

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そう

今日空から降ってくる雨と雪のミックスみたいに

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